4日目は最終日。 昨日観光できなかったドイ・トゥンの観光を挟みつつ、メーサイの町を観光。 タイ側からミャンマー、ラオスを見渡せるゴールデン・トライアングル、チェンセーンと回りチェンライへと向かいます。 この日は山あり、川あり、遺跡ありの贅沢な観光。 目的地のチェンライまでもう少しです。
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【最終話・怒涛のチェンライ】爆走800km! バイクで駆け抜けるチェンマイ&チェンライの旅
予定走行距離は168km
4日目 メーサイ ー チェンライ
メーサイの町を朝6時に出て小雨の降る中、ドイ・トゥンまでやってきた。 タイに住んでいる人はドイ・トゥンと聞くとカフェを思い浮かべるかもしれないがミャンマー国境近くに位置する山の名前。 僕もすっかりただのカフェの名前だと思っていたけど、なにやらロイヤルプロジェクトの1つらしい。
ドイ・トゥンのプロジェクトにはコーヒー以外にも服や雑貨、トラベル商品などもあった。 他のおっとりしたロイヤルプロジェクトとは少し違いドイ・トゥンのプロジェクトはかなり進んでいる。 ライフスタイルに直結するような洒落たブランドもあり、バンコクではサイアムパラゴンにも入っていたりする。
普段なかなか触れることの少ないロイヤル・ドイ・トゥンのプロジェクトを見学しつつ、せっかくなので本家でコーヒーを飲んだ。 味はバンコクと比べてやはりうまい!!(気持ち補正あり) しかし値段も少しばかり高かった。 本場は安くて美味いが基本のはずなのに、なんでや!
ドイ・トゥン
場所 こちら
ウェブ http://www.doitung.org
ドイ・トゥンにやってきたのは何を隠そう。 コーヒーを飲みに来たからではない。 ここワット・プラタート・ドイ・トゥン(Wat Phathat Doitung)に来るためなのだ。 ここは王室仏教寺院に指定されている… と旅行中は思っていたのでわざわざやって来た。
(バンコクに戻った後、違うことが判明しました 涙)
ワット・プラタート・ドイ・トゥンは山の辺鄙な場所にあるにもかかわらず、綺麗に保全され整然とした空気が漂っていた。
本堂の裏には911年に建てられたと言われる仏舎利が2対ありブッダの鎖骨の一部が祀られているよう。 訪れた時間は早朝だったため参拝者はいなかったが、日中になるとラオスやミャンマーからの旅行者が増えるようだ。
山奥のお寺なのでビューポイントもあった。 が、ガスに遮られていたのでさっさと撤退。
ワット・プラタート・ドイ・トゥン
場所 こちら
ワット・プラタート・ドイ・トゥンからさらに北へと進む道はミャンマーとの国境沿いを走る。 バイクで走っていると軍のゲートが現れた。 「まさか… 今回2回も止められてるしな」と思いながらも「メーサイへ向かいます」と告げると「気をつけてな」とゲートを開けてくれた。 なかなか危ない…
そのまま国境沿いの道を進み、国境のアカ族の村、パーヒー村に着いた。
パーヒー村はグーグルマップを見ていて偶然見つけた村。 段々になっている村の景色を上の方から眺められるカフェがある。 マップ上ではミャンマービューと思っていたが、実際はタイ側だった。 少し残念。
しかしこの絶景。 さらにここのコーヒーの味がこの旅で一番うまかった。 本日2杯目のコーヒーを飲みオヤジ2人で少しまったり。 「こんな観光客のいない村で数日過ごしたいわ」と話していたら…
「宿あるよ〜」とカフェの1つ下の部屋を紹介してくれた。 部屋は全部で4つあり1泊1400Bから。 少し高い気がするけれど「朝食とコーヒー、それにこのビューならいいんじゃないかな」と思う。
パーヒー・ビレッジ・コーヒー
場所 こちら
パーヒー村から北へと進みメーサイまで戻ってきた。 昨日は閉まっていたボーダーのところまで行き、ミャンマー側の国境の町・タチレクをタイ側から見学。
旅行者もミャンマーに入国でき、タチレクを観光できるが今回は時間がないのでパス。
今まで散々ミャンマーとの国境にいたにも関わらず、なぜあえてここに来たかというと「The Northern Most Of Thailand」を見るため。 なんとここはタイの最北端に位置する場所。 グーグルマップ上では更に北があるけれど… だいたいタイ最北端の場所といえばここになる。
国境のマーケットは生活用品に溢れていて、値段もめちゃめちゃ安かった。 バンコクで3足100Bくらいの靴下が12足で180B。 ちょっとこれは商売になるかもと思うレベルで良い。 スマホのアクセサリー関係も多かったのでメーサイへ観光に訪れる機会があれば買い物することをお勧めしたい。
最後に国境の見納めをしてゴールデン・トライアングルへとバイクを走らせた。
ゴールデン・トライアングルへのルートはメーサイからひたすらまっすぐ。 車道の両側は一面田んぼになっているのでシーズンになれば一面青々とした稲穂が広がる。 途中、田んぼビューレストランもあったので本当に綺麗なんだと思われる。
ゴールデン・トライアングルはタイ、ミャンマー、ラオスがメコン川で接する地域。 正確にはタイ、ミャンマー間はメーサイ川で分けられている。 以前は世界最大の麻薬密造地帯だったがタイ国内ではロイヤルプロジェクトにより消滅した。
このゴールデン・トライアングルは川辺にあるゴールデン・トライアングル・パークで見る人も多いが個人的には今も昔も丘の上。 ワット・プラタート・プッカオ(Wat Prathat Pukhao)で見ることをお勧めしたい。 理由は小高い丘の上に建てられているのでゴールデン・トライアングルが一望できるから。
時間に余裕があればお寺の麓にあるアヘン博物館も訪れて欲しい。 世界でもなかなか珍しい博物館でアヘンの精製方法などが展示されておりなかなか面白い。
ゴールデン・トライアングル
場所 こちら
ゴールデン・トライアングルを出発して10分ほどでチェンセーンというメコン川沿いの町へ到着した。 ここはチェンセーン王国の都として1328年に開かれた町で、チェンセーン様式と呼ばれる仏塔や寺院がいくつか残っている。 19世紀には中国との交易の中継地として栄え、現在でもミャンマー・ラオス・中国との交易が行われている。
チェンライからもバスが頻繁に出ているので日帰りで遊びにくることもできる。
チェンセーンの観光はやはり遺跡ということでワット・チェディ・ルアン(Wat Chedi Luang)にやって来た。 ランナー王朝の初代王メンライの孫・セーンプー王によって1332年に建立された、チェンセーンでもっとも高いパゴダがそびえる寺院。 チェディ・ルアンというのは「大きなパゴダ」という意味で、チェンセーンで一番大きな八角形の基壇の上には高さ18mの仏塔が残っている。
2014年5月5日に起きたマグニチュード6.3の地震でチェディの一部が崩壊。 これを受けチャンネル7が55万バーツを寄付し復元した。
寺院の中は壁に隙間が空いていて風通しがよく涼しい。 造りもレンガがそのまま敷かれているだけになっているのでなかなか味がある。
ワット・チェディ・ルアン
場所 こちら
料金 無料
ワット・チェディ・ルアンを後にしてやって来たのがワット・パーサック(Wat Pasak)。 ここは1295年に建立されたお寺でハリプンチャイ ・スコータイ・ビルマの影響を受けた様式と言われている。 パーサックとはチーク林を意味する言葉で、その名の通り敷地内には300本以上ものチークが植えられていた。 保存状態も非常に良くなかなかの見応えだった。
ワット・パーサック
場所 こちら
料金 タイ人10B 外国人50B
このままチェンライへと向かおうと思ったが最後に気になる寺院があったので寄ってみることにした。 ワット・プラタート・パーン・ガオ(Wat Phrathat Pha Ngao)というメコン川沿いにあるお寺で、ゴールデン・トライアングルで登ったワット・プラタート・プッカオと同じくメコン川の眺望が広がる寺院。
ここは寺院内にいくつもの建物が建てられており1つ1つのレベルが高い。 その中でもちょっと面白かったのがこのゲート。 ゲートの上に仏塔が建っているのだが、左からビルマ様式、ランナー様式、ラオス様式と並んでいる。 並べて見ると各仏塔の違いがとてもわかりやすく面白い。
この時は時間がなかったのでメコン川の眺望だけ見渡しチェンライへと向かった。 綺麗な建物が多いので次回はゆっくりと見て回りたい寺院だった。
ワット・プラタート・パーン・ガオ
場所 こちら
チェンセーンからチェンライへとやって来た。 チェンマイから始まった北タイバイク旅もこの街でおしまいだ。 チェンライに到着後はまず腹ごしらえ。 ポーチャイというカオソーイの有名店でチェンライのカオソーイを食べることにした。
この店はこの女主人が40年前にオープンして一代で築き上げたらしい。
これがポーチャイのカオソーイ。 スープの色がかなり白いのでココナッツミルクが強目か?と思ったけれど全然そんなことはなくめちゃめちゃ美味しい。 チキンが他店と違い細かく切ったチキンを使用していたことはちょっと残念だったが、味は今まで食べたカオソイの中で一番美味しかった。 タイに住んで10年以上経つけれどここのカオソイが歴代1位に格上げ。
合わせて北タイ料理を代表するサイウワ(ソーセージ)も試食。 これはまあまあと言ったところ。 って特にサイウワが好きでも嫌いでもないからこんな評価になってしまう。。。 すまぬ。 サイウワ。
ポーチャイ(Pho Chai Restaurant)
場所 こちら
電話 0-5371-2935
時間 7時〜17時 無休
料金 カオソーイ・ガイ(チキン)40B
腹も少し満たされたのでチェンライ少し観光することにした。 やって来たのはワット・ロンスア・テン(Wat Rong Suea Ten)。 通称ブルーテンプルと呼ばれているお寺。 チェンライのワット・ロンクンを建築したチャルーンチャイ・コーシピパットの弟子が建てた寺らしく、まあエンターテイメント系の香りがした。
内装も豪華だったがまだ新しすぎるため歴史を感じられず、「いまいち」と思ったのが正直なところ。 あと30年くらい経てば少しずつ味が出てくるかもしれない。
ワット・ロンスア・テン(Wat Rong Suea Ten)
場所 こちら
「やっぱりカオソイだけでは腹が満たされん!」とやって来たのはチェンライの有名店プーレーレストラン(Phu Lae Restaurant)。 ここは地元の人が多くやってくる北タイ料理の店。
メニューを見ながら適当にピックアップ。 ナムプリック・ヌム 、サイウワ、ムーヨーが乗ったオードブル。 ナムプリック・ヌムは本当にビールに合うのだが、運転中のため飲めないのが悔しい。 味は少々あっさり気味で食べやすいのでビールのおつまみセットと言ったところか。
他にもゲーンハンレーを注文。 味は甘い。
ってか、これマッサマーンじゃん!
普通にうまいんだけどゲンハンレーというよりもマッサマーンが出てきたのにはびっくりした。
プーレーレストラン(Phu Lae Restaurant)
場所 こちら
電話 0-5360-0500
時間 11:30〜15:00 17:00〜23:00 無休
ウェブ http://www.phulaerestaurant.com/
最後にワット・ロンクンを見学して帰ろうと思ったが暗くなってきたこともあり、チェンライのバスターミナルでバイクを返却して北タイの旅は終わった。 バイクを返し終えてマッサージで旅の疲れを取る。 「空港へはバスターミナルのタクシーを使えばいいか〜」と軽い気持ちで考えていたがマッサージが終わるとタクシーが1台もない!
なんやかんやでマッサージ屋のおばちゃんの弟にチェンライの空港まで送ってもらい、本当の意味での「オヤジ2人北タイバイク旅」が終わった。
まとめ
4日間で北タイを走破したわけだが、正直急ぎすぎた。 北タイは時間をかければかけるほど魅力が出てくる不思議な地域なので、あえて国道からそれた小さな山道の県道を走って新しい発見をしてほしいです。 チェンマイ・チェンライへと行くのであればバイクや車を借りて山奥の国境近くの村を訪れることをお勧めしたい。
またオヤジ2人旅やりたいね〜
走行距離 4日間/786km
2018年3月26日
ポーチャイのカオソイ美味すぎ ワロタwww