7日目 徳欽で見る梅里雪山の落陽
本日はチベット自治区と雲南省の境となる町「徳欽」へと向かう。 チベットへの入国を許されていない中国人以外はここが茶馬古道の最北端の町になり以降引き返すことになるが、それでもこの地で見ておきたいものがあった。 それはチベット仏教の聖山「梅里雪山」。 実は見るものを虜にするその美しい大雪山を今回の旅の大きな目的の一つとしていた。
旅の出発地シャングリラのバスターミナルから徳欽へ出発。 67元
観光客が少ないのでチケット売り場は殺伐としている。
走り出したバスは北へと向かいナパ海を通り過ぎた後シャングリラ大峡谷へと進んで行く。
以前は道が整備されていなかったためシャングリラから徳欽へは7時間ほどかかったようだが、今は道が開通し5時間ほどと短縮されたみたい。
シャングリラ−徳欽間の車窓の景色が目まぐるしく変わるのでバスの席は争奪戦になる。 左右どちらでも景色を楽しめるが個人的には左側の席が少しだけ良かったと思う。
自然の美しさと過酷さを見せつけられる度に茶馬古道の凄さを思い知る。
まさに異国の地という景色。
標高4292mの峠を越えて徳欽へと急ぐ。 ダイアモックスを飲んでいなかったので少し高山病の症状が出ていた。
峠を超えるとまた未知の土地が広がっていた。 徳欽は中央にある山の麓の町。 あともう少しだ。
徳欽に到着。小さな町のバスステーションの回りには旅行者用にパン屋が1つあっただけで後は地元の人向けの店がポツンポツンとあったくらい。 翌日シャングリラへ戻るバスを予約して梅里雪山への展望がひらける飛来寺エリアへ出発。
飛来寺は徳欽の町から8キロほど先に行った場所にあるゲストハウスが多く集まるところ。 山肌にゲストハウスが集中して建てられており宿からは梅里雪山が一望できる。
(ゲストハウスのテラスから)
多くの旅人が日が傾き始めるまで部屋で本を読みながらダラダラと過ごす。 夕刻になり気がつくと陽が山に沈む前だった。
梅里雪山は飛来寺方面から西に位置しているので山の向こうへと日が沈んでいく。少し残念と思う半分、明日の朝日への期待が高まる。
地元の野犬くんも寒空の下、梅里雪山を拝みに来ていた(?)
山々のシルエットの美しさもさることながら、雲の動きが美しい。 冬の梅里雪山は雲が少なく山の頂がはっきりと見えることが多い。逆に夏になるとほとんど見ることができないとガイドブックには書いてあった。
陽が沈み冷え切った体をヤク肉を入れた鍋で温める。 筒が長すぎる気がするが気にしない。
実はこの日は大晦日。 ちょっとしたパーティーがあった気がしたが年越しのタイミングは待たず寝てしまった…… 去年はアンナプルナ・ベースキャンプだったな〜
8日目 梅里雪山の朝焼けと大理への長き道
翌日。 寒さで布団から出られなかったがオラッっと無理やり体を起こして朝焼けに染まる景色を見に出かける。
まだ少し暗かったがしばらくすると少しずつ山脈が赤く染まってきた。
少し頂を雲で隠しながらも時折見せるカワカブ(6740m)は今まで見た山々の中でもひときわ美しかった。
梅里雪山の7座全てに日光が照り山々が空に浮かんでいるようで美しかった。
氷点下の外からゲストハウスへと逃げ帰りのストーブへ直行すると先客の猫がストーブの前を陣取っていた。
朝陽を見た後は用はなし。夏であれば先の雨崩村へのトレッキングも良いが、冬場は明永氷河も含めて行く人は少ないらしい。
ここから先の参考サイト:雲南省旅行記2014夏3(かなり面白いです)
とりあえず飛来寺から徳金へと移動しシャングリラバスステーションへ。
中国人のジャオとはここでお別れ。3日間だったけど良い中国人に会えて本当に良かった。連絡先を交換した後、このまま麗江へ行くか大理まで行くかかなり悩んだが結果、大理まで行くことにした。移動距離はシャングリラから400キロ。山道はかなり時間がかかったがシャングリラを出ると快適に進みだす。
中国の道路は自然景観を楽しむために自然景観を壊して造られているという印象。 その為、田んぼや畑のど真ん中を突っ切って進んで行く!
長江沿いの道も快適。 運良く一番前の座席だったので写真撮影が捗る。
本を読みながら移動すること約10時間。日が沈んだ後に大理に到着。
ってここどこ?
2014年12月31日〜2015年1月1日
昨年のダコなぜかみてなかった。
素晴らしい写真。びっくりしました。
私も大理とその上の、、、、までは行ったことあるので 懐かしい。
今度お持ちしますので楽しみにしていてください。