知られざるオマーンを巡る Part1 マスカット編

ある日、オマーンの日本大使館から「メディアトリップでオマーンに来てくれないか」と連絡があった。 「オマーン?」国名を聞いたところで特に何も思い浮かばない… とりあえず思いつくのは漠然とした中東の高層ビル、砂漠、そしてイスラムのイメージ。

近年イスラムを巡るニュースは暗いものが多く不安にかられたが調べれば調べるほど治安の良い国だという。 オマーンとは一体どういった国なのか? 約1週間の旅行でオマーンという国の素顔を見てきた。


オマーンはアラビア半島の先に位置している。 普段なかなか調べる機会ないですよね。

 

1日目 シャングリラホテル近辺で贅沢

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バンコクからオマーン航空に乗りマスカットまで約6時間のフライト。 到着後は空港でアライバルビザを取り入国。出国ゲートを出ると目の前にあるOOREDOOという電話会社でSIMカードを買う。1週間パッケージで5RO(オマーンリエル)。その後、迎えの車に乗り込みマスカット市内のマトラ地区へと移動。 1RO=約100B

マスカット

オマーンにある都市で同国の首都。オマーン湾にのぞむオマーン最大の港湾都市で、政治、経済、文化、教育の中心。
引用:Wiki

 

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お昼時ということもありまずは食事。 連れて来てもらった場所はBait Al Lubanというマトラ地区が一望できるレストラン。 伝統的なアラブ料理が多くトリップアドバイザーの評価も高い。 初めて本格的なアラブ料理を食べたが意外にも味がしっかり付いているものが多くとても美味しかった。

 

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その後ホテルへチェックイン。 今回はマスカットのシャングリラホテルに宿泊。

 

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室内はいつものシャングリラと同じような感じだが…

 

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窓を開けると中庭が広がりその向こうにはプライベートビーチが広がっていた。 なんとも贅沢!

 

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集合までに少し時間があったのでホテルの周りを歩いていると船着場があった。 建物の中を覗いてみるとスキュバーダイビングの店のよう。 マスカットに面した海は首都の海とは思えないほど綺麗で入り組んだ立地には多くの魚がいる。

 

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見るからに高そうな船が並んでいる。 船着場の水ですら透明度が高く魚の泳いでいる姿がちらほらが見える。

 

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出港の準備をしているスキューバダイビングのスタッフ。 オマーンに海というイメージがなかっただけに意外です。

 

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シャングリラホテルの一部はコンドミニアムとして売り出されているようでセールスギャラリーと家がずらっと並んでいた。 景色が良いセースルギャラリーに寄り「あの家いくらくらい?」と聞いてみたが「さぁ」とやる気のない返事。 こいつら買わないから適当にあしらっとけ感がすごかったし、僕でもそうするだろう…

 

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シャングリラホテルは3つのホテルが合わさっていて「アル・ワッハ」、「アル・バンダール」、「アル・フッスン」の3つからなっている。 一番グレードが高いのがアル・ワッハでここに宿泊すればどの施設も使える。 またアル・フッスンはファミリー向け。 今回はスタンダードのアル・バンダールに宿泊した。

 

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アル・ワッハはどこを歩いていても洗礼された感じでリゾート感が漂っている。

 

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アル・ワッハのプライベートビーチは入江にありゆったりと過ごせそう。

 

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プライベートビーチからの風景。洞窟も潜ることができそうだ。

 

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あと一番驚いたのはプライベートビーチにウミガメが卵を産みに来ること。 「タイといえば象」の位置付けが「オマーンといえばウミガメ」で1年を通して産卵を見ることができる。 卵を産むと孵化するまで看板が立てられるのだが、僕が行った時には10箇所くらいに看板が立てられていた。

 

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日が沈みディナーが始まる。 この日はホテル内のレストランで食事をすることになっていた。

 

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一発目からエビの天ぷらで、「これ日本食じゃん?」って聞いたらオマーンのエビを使っているようで日本とオマーンのコラボと言ってました。 なかなかやりやがる!

 

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メインのオマーンロブスター めっちゃデカくてプリプリ! ひとり1匹は贅沢過ぎる! また、オマーンはイスラム教国だがホテル内のレストランではアルコールの注文もできる。 中東のイスラム教国=酒が飲めないと思っていたのでなかなか衝撃的だった。 こういうのって実際に来てみないとわからないものですね。

 

2日目 マスカット市内観光

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アルコールを入れてぐっすり寝たので時差ボケもなく気持ち良い朝を迎えた。

 

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シャングリラホテルはアラビア海に面しており海から太陽が上がってくる。 庭がきれいに整備されているので朝散歩をするとめちゃめちゃ気持ちいい!

 

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3つのホテルが並んでいるので敷地も広く1時間くらいブラブラと散歩できる。

 

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敷地内にある「亀の入江」。その名の通り亀が産卵にやってきている。 看板も9つとすごい!

 

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朝食はインターナショナルビッフェでしたがチーズやヨーグルトの種類が多くアラブ的(?)な朝食になりました。

 

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ホテルを出発してはじめに向かうのはマスカット唯一の観光地と言ってもいいグランドモスク。 シャングリラホテルは市内から離れているのでこのような道を走っていきます。 完全なる車社会でバスやタクシーは全然走ってないし電車はそもそもない。

 

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市内に入ると綺麗な道路が続く。 インドやパキスタンからの出稼ぎ労働者が街を掃除しているので基本綺麗。 また電線も地下に埋め派手な広告もなく景観にとても気を使っている。

 

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グランドモスクに到着! 男性は長袖長ズボン。女性は長袖長ズボンもしくは長スカートに頭をストールで隠すのが義務付けられている。 女性はストールを持っていくと係りの人が頭に巻いてくれる。 普段頭に巻かない日本人には助かりますよね。

FB https://www.facebook.com/axistechom
TW https://twitter.com/axistoursoman

 

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モスク内の様子。1つのタイルに1人座りメッカの方を向いて祈りを捧げるようです。 ふむふむ。

 

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グランドモスクの外観。 大理石の建物は綺麗に保たれ、庭も丁寧に作り上げられている。 床がツルツルで雨降ったら滑りそうだけど、マスカットは年に2回くらいしか雨降らないらしい。

 

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そして、メインのプレイヤールーム! 敷かれたペルシャ絨毯は4263㎡、天井からぶら下げられたシャンデリアは高さ14m、幅8mと言う巨大なもの。 合わせてイスラム美術の装飾も美しくなんとも金のかかっている感じがした。 事前にイスラム美術の勉強をしたので見るところが多くすごく興味深かった。

 

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ガイドのサイードさんに「おーい。時間がないから急ぐぜ!」と急かされて向かった先は船着場。

 

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これから船に乗ってドルフィンウォッチングへと出かける。 出発して15分くらいすると…

 

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いた! 海上をジャンプしいる!

 

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さらに近づいてみると複数のイルカが船と並走している。 ジャンプしたりジグザクに泳いだりとなんとも力強い!

 

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他にもイルカを見に来ているツアー客がいた。 船と並走するイメージはこんな感じ。

 

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イルカを見終わり船着場まで戻る途中にひとまわり。 シャングリラホテルで見た洞窟をくぐり抜けていく。

 

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洞窟を抜けるとむき出しになっている岩山が直接海に落ち込んでいる。 緑の多いタイから来るとなかなか衝撃的な光景。

 

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その先に進むとリッツカールトンが見えてきた(左) 船着場に戻りそのままホテルへと視察に行く。

 

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リッツカールトンの中庭と中央のプール。 海辺へと続いているようなデザイン。 シャングリラは周りを岩山に囲まれている隠れ家的なイメージなら、ここは開放的なリゾートという感じ。

 

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ロビーではハープを引いている男性の姿が! なんか高級っすね。 はい。

 

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続いてやってきたのはベイト・アル・ズベールと言う博物館でオマーンの伝統工芸品が展示されている。

ベイト・アル・ズベール
http://www.baitalzubair.com

 

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なんともカラフルなヤギが入り口に並んでいるが館内はいたって普通で民族衣装などが展示されていた。 館内は撮影禁止。 僕が行った時は国立博物館が建設中で入れなかったのでこちらへ来たっぽい。

 

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そのまま近くのアラム・パレスへ移動。 敷地内には入れないので門の前から見ているが、時刻は午後2時頃だったのでめちゃめちゃ暑い!

 

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こちらはアラム・パレス前から見た景色。 岩山に監視塔がいくつもある。 現在も使われているかはわからなかった。

 

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待ちに待ったマトラスークで買い物をするタイミングが来た。 オマーンでは一体どういったお土産が売られているのかめちゃめちゃ楽しみ。

 

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マトラスークの店。いたって普通の店だが旅行で来るとこれだけでワクワクしてくる。

 

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細い路地をくぐり抜けていく。 お昼休憩が明けたばかりなのでまだ半分以上の店は閉まっていた。 日が沈むと店が開きさらに通路が細くなる。

 

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石油国家のオマーン。 インドやパキスタンから出稼ぎが多い国なのでオマーン人は裕福だと思っていたがお金を恵んでもらっている人もいた。 予想をしていなかった分衝撃的な光景。

 

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マトラスークのメインに着くと地元の人や観光客の姿が目立つようになった。 多くがおみやげ物屋でカラフルな食器やランプ・銀製品が並んでいる。 面白かったのがドラクエの宝箱がいたるところに売られていて「これ買って機内預けしたら、到着後ベルトコンベアから宝箱が出てくるから超うけるよね」と盛り上がった!

 

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商店の人はほとんど出稼ぎ組のようでオマーン人と少し顔立ちが違っていた。

 

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オマーンに行ったら絶対に買ってほしい乳香(にゅうこう)。 オマーンやイエメンに自生している植物の樹脂を固めたやつなのだがこれを焚いてお香としている。イエス・キリストが生まれた時に東方の三博士がイエス・キリストに捧げた贈り物の中に乳香、没薬、黄金がある。 昔は超価値のあるやつだったらしいです。 これが今や安いところで1ROで売られている。 実際に焚くと「あ、アラブだ」って香り。

 

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この後は今回招待をいただいた日本大使館の方々とパーティーなので僕らはスーツに着替えホテルを出発。 パーティー会場は在オマーンの日本大使公邸。 実はタイでも大使公邸へ行ったことがないのでめちゃめちゃ緊張。

 

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オマーンの大使公邸内。 オマーン人の金持ちの家を借りているらしくめちゃめちゃ広かった。 日本から安倍総理が来た時もここに泊まったらしくなんかちょっと嬉しい。 面白かったのがこの日来ていた日本大使館の職員の方々は様々な中東の国を回ってきたらしく、普段耳に届かないような深い話を質問を交えて聞くことができた。 とりあえずオマーンは中東一平和らしい。

途中から日本酒が入りとても有意義な時間があっという間に過ぎていく…

明日は荒々しい岩山がそびえ立つジャハル山地とニズワへと出かけます。

2016年5月25日〜26日

知られざるオマーンを巡る Part2 ニズワ編

2016.10.12

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ガタ

タイ・バンコク在住の37歳。 学生時代から東南アジアを放浪して、2006年からバンコクに移住。ごく普通のおっさんが家事と子育てをそこそこしつつタイの生活を楽しむために日々試行錯誤しています。 趣味は旅行と写真。タイポートFCのファンです。 FBやTWなどで気軽に絡んでください。