標高4320mを目指せ! ヒマラヤトレッキング Part3

標高4320mを目指せ! ヒマラヤトレッキング Part1

2014.02.02

標高4320mを目指せ! ヒマラヤトレッキング Part2

2014.02.05

 

ヒマラヤホテル⇒デオラリ⇒マチャプチャレベースキャンプ(MBC) 6日目

ヒマラヤホテル
昨夜の星空の余韻と、トレッキングの疲労を残しつつ起床。 うぅ……なんだかいつもより寒い。 外に出てみると全く日が当たってないじゃないか! 昨日は霧が出ていたし、日が暮れる前だったので気がつかなかったが、山間に位置するここでは日が差し始めるのは昼前からのよう。

 

パンケーキ
とりあえず、朝食を食べて今日の目的地マチャプチャレベースキャンプ(MBC)を目指すことに。
グルンブレッド 220Rs
ミルクティー 50Rs

 

ヒマラヤホテル
ホテルの先はすぐに森になっていてガレ場のある道を1時間ほど進んでいく。

 

ヒンクケイブ
しばらく歩くとヒンクケイブ(3170m)に到着。 「ケイブ」とは名は付いているがでっかい岩が傾いているだけ。
写真の右側に見えるロッジはデオラリ。目の前に見えてはいるがやはり30分以上かかってしまう。

 

ヒンクケイブ
ヒンクケイブでしばらく休んでいるとようやく日が差してきた。 時間は10時過ぎ。

 

タラちゃん
サングラスをかけるタラちゃん。 うん。すごく怪しいし、なんかスゲーむかつく(笑)

 

デオラリ
ようやくデオラリ(3200m)に到着。森林限界を超えたため樹木が無くなりまた違った景色になる。 ちょうど水が無くなったのでここで煮沸した水を70Rsで買った。ただ、ガソリンで沸かしたせいなのか(?)水がケロシン臭くてとてもじゃなく飲めなかった。 ここでは水を買わないのがおすすめ。

 

デオラリ
ようやくここまで来た。 見えにくいかもしれないが鳥の頭から上になぞっていくと黒い円の中に「You are here」の文字がある。 聖域までは距離にして8キロほど。

 

デオラリのチャイ
今日はMBCまでの移動でお昼くらいには到着する予定。 余裕をかましながらチャイで一服。インスタント感半端ないが体が温まる。

 

デオラリ
デオラリを過ぎると景色がグッと開ける。 実はここから先の展望も今回の旅行目的に入れていた。

 

モディ・コーラ
それがここ。モディ・コーラ川に沿い、目の前のグレイシャードーム(7193m)を目指して進んでいく時の風景。 写真左にガイドの姿が映っているので壮大な自然が少しは伝わると思う。
ゲームの中の景色が目の前に現れたようで驚きとワクワクが半端ない。

 

高山植物
変わった高山植物もそこらじゅうに生息している。 これは1枚1枚の葉にびっしりと産毛のようなものが付いた植物で大きさは直径30cmぐらい。 乾燥した土地で少しでも多くの水分を霜から取ろうと進化した形だ。 名前は何だろう? この産毛の植物。

 

マチャプチャレベースキャンプ
デオラリから約2時間ほどで今日の目的地マチャプチャレベースキャンプ(3700m)に到着。500m近く一気に登ってくるので体力的にかなり辛い。富士山頂とほとんど同じ高さになるので空気が薄く一歩一歩が辛くなってきた。

 

マチャプチャレベースキャンプ
到着後、ふと来た道を見ると…… おぉぉぉぉぉ! 鳥肌が立つような景色が広がっていた。

 

マチャプチャレ
そして左手にはマチャプチャレ(6993m)の姿が。「眺める」から「見上げる」に変わるとようやく麓まで来たと実感した。

 

マチャプチャレのランチ
山を見ながらフレンチフライでランチタイム。 日差しが強い。
フレンチフライ 415Rs
チャイ 80Rs

 

マチャプチャレ
ランチを取った後は寝袋を干したりMBCを探検したりして時間を潰す。 距離や時間的には余裕でABCまで行けるが、高度順応の為にMBCで1泊。

 

マチャプチャレベースキャンプ
午後2時ごろを回ったところでMBCに日が当たらなる。 ここも山に囲まれた場所で1日4時間ほどしか日が当たらない。

 

マチャプチャレベースキャンプ
そうなると温度が一気に低くなる。 部屋にいても寒いのでロッジの食堂でダラダラ。 しばらくは本を読んだりしていたが「トランプでもやらない?」ってところから大富豪が始まり寝る前までずっと続いた。

 

マチャプチャレ
夕暮れ時に見たマッチャプチャレ。 静寂の中でそそり立つ姿は雲一つなくとても美しかった。遥か昔よりその姿は変わっていない。

 

マチャプチャレベースキャンプ(MBC)⇒アンナプルナベースキャンプ 7日目

アンナプルナベースキャンプ
念願のアンナプルナベースキャンプへ向かう日がやってきた。 ここまで来るのに2カ月間のトレーニングをしてきたことを思うと気がグッと引き締まる。 目的地はこの先にありここから雲の中を進んでいく。

 

アンナプルナベースキャンプ
MBCからABCまではアンナプルナサウス氷河を右手に緩やかな登りを進んでいく。 途中で見かけた小川の表面は歩けるほどに凍っていた。
さらにしばらく進む。 しだいに雪が降ってきた。 私にとって約8年ぶりの雪。 寒い。

 

アンナプルナベースキャンプ
ふと登ってきた道を見返すと少しずつ雪が積もり始めていた。 マチャプチャレは雲の中に隠れている。

 

アンナプルナベースキャンプ
そして歩きはじめる事2時間。ついにアンナプルナベースキャンプ(4130m)に到着。 まずはケンさんとお互い無事に到着したことを喜びあった。
天候はあいにく(?)の雪で展望がひらけていなかったが、今日はここに1泊するので明日に期待しよう。

 

アンナプルナサンクチュアリーロッジ
アンナプルナサンクチュアリーロッジ&レストラン。 ハングルでも書いてあるのがちょっと気になるところ。

 

アンナプルナの気温
部屋に荷物を置いたときに驚いた。 バックパックの横に差しておいた水が凍っている。 常に動いている状態で凍るってことは氷点下の中を進んできた証拠。

 

フレンチフライ
昨日のランチに引き続きフレンチフライ。 なんだか標高が高くなってから芋ばかり食べてる気がするぞ。

 

アンナプルナベースキャンプ
そして、芋を食べてるのを見る3人。 そんな見てたら食べれねぇ。

 

大富豪
昼食を取った後も雪が降り続いていたので、昨日に続き大富豪を始める。 隣に座っていた韓国人のおねーちゃんも参加。「ポーカーの役も出していい。」という謎の韓国ルールを押し付けられプレーが始まる。

 

テンファンミンゴ
しばらくトランプをして時間を潰す。 トイレへ行こうと外に出ると見事に雪が積もっていた。 韓国人のねーちゃん(名前はチャン)は雪の上で横になり写真を撮る。

 

8年ぶりの雪に喜ぶ
「じゃあ俺も撮って」っと寝っころがると「あ、コピーした!」とチャンが言ってきた。
「いや違う。これはウリジナルだ」と言ったら爆笑していた。(ウリジナルは共通語なのか??)

 

雪だるま
しばらくすると雪がやんだ。 面白そうだし3人で雪だるまを作ろうという事に。 ケンさんがスコップ片手に立ち上がる。 僕は写真を撮りチャンはどっかへ行った。 ケンさん「お前らも手伝えよ(笑)」

 

氷柱とチャン
どっかに行ったと思ったチャンがでっかい氷柱を食べながら戻ってきた。 「う~ん。マシソヨ~」 誰もケンさんの手伝いをしないので自然と雪だるま作成計画は中断した。

 

ネズミ
極寒の地、アンナプルナベースキャンプにも小動物の姿はある。 小さな穴蔵の奥で眠り、枯草を食べに出てくる。 10センチほどの小さな体に生命の強さを見た。

 

アンナプルナベースキャンプ
ずっと空を覆っていた厚い雲は少しずつ薄れていき、夕刻に近づくとマチャプチャレが顔を出し始めた。 2013年最後の夕景をしっかり写真に納める。

ここアンナプルナベースキャンプはアンナプルナの聖域の中にあって神聖な土地だ。
その為、大声を出したり、肉類を持ち込んだり、エロい話をしたりしてはいけない。もし、そのような行為をすると天候が崩れたり病気になったりすると言われている。
僕とケンさんは晴れ渡る山の景色を見たいので禁止事項を守るようにしていたが、ここで「性の伝道師」クリシュナさんが登場。 クリシュナさんは山岳ガイドで去年ケンさんと一緒にタトパニまで行った人だ。

で、このクリシュナさん「インド神話に登場する英雄」と同じ名前を持ちながら凄くエロい。(H+ERO=HEROなのかもしれないが……) エロいと一言で言ってしまうアレなので「凄く性に徳がある人」と言っておく。常に性についてマジメに考えており、ほとんど性の話(エロい話)しかしない。

凄い話が面白いんだが、明日はどうしても景色が見たいので「今日だけは話さないで」と頼み込んだ……

 

年越しそば
今日は大晦日という事もあってバンコクから持参した年越しそばを食べる。 近くにいたフランス人のおばさんも「わざわざ持ってきたの?」と驚いていた。

「明日は晴れるかな?」と夜空を見ると雲の合間から星が見えている。これは期待できそう。氷点下の寝袋に包まり眠りに入る。 しばらくすると静かに年が明けた。

2013年よ、ありがとう。さようなら。

標高4320mを目指せ! ヒマラヤトレッキング Part4

2014.02.26

 

2013年12月30日~31日

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最後までご覧いただきましてありがとうございました。

2 件のコメント

  •  ネパール楽しんで来られましたか?バンコクにお住まいに成られて居るのですね。

     私はNGOで20年余り過ごしてましたが、呼吸器疾患と癌で今は日本日本帰国中です。又是非ともネパールにお出で下さいませ。

     4en.マンパネパで検索していただくと、ネパールの地震や日常のニュースがUPして有ります。

  • コメントありがとうございます。
    現在はバンコクに住んでおりますが、現在、心臓の病気になっており日本へ帰国中です。

    病気のため2015年年末にはネパールへ行けませんが2016年はエベレストベースキャンプへ行きたいと思っています。
    地震が起こった後ですが強いネパールの人たちの魂に触れに行きます。

    情報参考にさせていただきます。
    ありがとうございました。

  • ushirogata へ返信する コメントをキャンセル

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ガタ

    タイ・バンコク在住の37歳。 学生時代から東南アジアを放浪して、2006年からバンコクに移住。ごく普通のおっさんが家事と子育てをそこそこしつつタイの生活を楽しむために日々試行錯誤しています。 趣味は旅行と写真。タイポートFCのファンです。 FBやTWなどで気軽に絡んでください。